2017年7月2日日曜日

まだ間に合う!映画『キングアーサー』のススメ

言わずと知れた世界的に人気の題材、“ アーサー王伝説 ” を、ガイ・リッチーが映画にしたよ!




日本では公開する前から「アメリカで大コケ」という不穏な評判が広まっていましたが、いざふたを開けてみたらO-side的には大ヒット。なんでこれ人気ないんだろうね?と首をかしげている次第です。

この度、カリブの海賊の台頭により3D・MX4Dの上映が終了になることに気づき、慌てて再度観にいってきました。
ちなみにEは今回が3度目の観賞、Hは2度目。

映画を楽しむ魔法のことばは「だって、ガイ・リッチーだから」です。

今回は、『キングアーサー』フィーバーに盛り上がるEとH、ふたりの感想を書きたいと思います。
もちろんネタバレ含みますので、あしからず。


まずはHから・・・

とにかく最初に言いたいのは、アーサーを演じてるチャーリー・ハナムが超かっこいいってことですね。
このキャスティングだけでも、ガイ・リッチーいい仕事したなって。おかげでハナム熱再燃しました。

ジュード・ロウの悪役もよかった。
権力とパワーへの欲に溺れる超ナルシストな王を見事に演じておられました。

黒ジュード、いい!!!

アーサーを処刑しようとしたときのドヤ顔は、映画史に残るベスト・オブ・ドヤ顔だと思うんだよね。本当にすごいから!あのシーンだけでも観る価値あり!


それから、グースファット・ビルこと、サー・ウィリアムのエイダン・ギレンね。
ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の策士リトルフィンガーことピーター・ベイリッシュのイメージが強すぎて、今作でも、なんか企んでるんじゃないか?とか、スパイなんじゃないか?とか、ソワソワさせられたけど、そういうのなんもなかったです。(だってガイ・リッチーだから)


あと注目は、アーサーのお母さんイグレイン役のポピー・デルヴィーニュ。
彼女は所謂 “ソーシャライト” で、日本でもファッション雑誌の海外セレブおしゃスナコーナーでしばしば見かけますが、妹でモデルのカーラと同様に女優業に進出したそうです
『キングスマン:ゴールデンサークル』(公開日未定)にも出演しているんだとか。
女優、はじめました。

この映画、別に“個々のキャラクターの背景が深く掘り下げられてる”とか全然ないんだけど(だってガイ・リッチー・・・)、それでもそれぞれのキャラが光ってて魅力的なんですよね。
そのへんはガイ・リッチー監督の手腕なのか、役者の妙技なのか・・・

さて、今回2回目だったけど、1回観て気になった点をじっくりおさらいできたので、全然飽きませんでしたね。むしろ楽しみ増えた感じ。
上映仕様は異なるものの、3回観たEはどうでしょう?


Eです。
カリブの海賊(笑)
いや本当になんで人気ないの?
ガイ・リッチー作品は大体どの映画も自分の中のザ・男子が騒ぎます。今回もぎゃーぎゃー言ってた。と同時にハナムにキャーキャー言ってた。かっこいいんだハナム。
黒ジュードも良かったです、本当に。印象的なのは鐘を鳴らすジュード!ジョン・ウィック2の舞台挨拶ゲストが和田アキ子さんで、キアヌと監督に「あの鐘を鳴らすのはあなた」を歌ったというニュースがありましたが、個人的にはこっちの宣伝部長の方がピタリだったのではと思うほど鳴らしてます、ジュード。あの鐘を鳴らすのはジュード!


さて、3回観たわけですが、毎度確認したいことを解消していった感じで、Hが言うように全然飽きませんでしたし、今からソフト化を心待ちにしています。
大体5分単位で物語が展開する冒頭に心掴まれました。オォォオ!!カッケー!これデカイ音で聞いた方がいいやつじゃないの?という戦闘シーンからスタート。その後、ジュード・ロウの悪の王の進化とアーサーの子供から大人へ成長するシーンが同時進行。テンポよく進んでいきます。このテンポよく進む映像とダニエル・ペンバートンの音楽がマッチしてナイス ガイ・リッチー。この初回の印象により、噂のチネチッタ川崎のLIVE ZOUND体験しちゃいましょうかね?という思いで検索。残念ながらZOUNDではなくLIVE SOUNDだったのですが、スピーカーがスクリーン側に見るからに足されていて、ドーーーーンという期待していた冒頭の感触があったのと、その割にセリフはきちんと分離されて聞きやすく、いいじゃん!といった2回目でした。これ本当にLIVE SOUND感があって、ダニエル・ペンバートンの音楽で踊りたくなりました。なので、ミュージックビデオ撮ってたガイ・リッチー感をここで増し増し。
1回目、2回目でちょっと満足いかないシーンがあって、3D・MX4Dで見た3回目でそれも解消されました。そのシーンていうのが、女子供のためならエンヤこらアーサーが、捕まったメイジきっかけで聖剣エクスカリバーに動かされてやったという戦闘シーン。すごい威力なのだろうけどイマイチどういう映像表現なのか伝わりづらかったところが、3Dで解消されてたんですよー!!ちなみに冒頭の巨大な象のシーンも3Dにより高さが伝わったり、鼻の動きも迫力が増していました。行って良かった3D!
「メイジ」カリブの海賊では人魚でした

                                                            


ガイ・リッチー節炸裂の箇所は何箇所もあれど、中でもテンポテンポの説明シーン。
「どのジョージ」「どのマイク」「どのお金」の所、Eは冒頭とともに、お気に入りですがHのお気に入りシーンはどこでした?


Hです。
私のお気に入りは先ほども書きましたが、やはり黒ジュードのドヤ顔シーン。
いま、まさに長年の野望が叶うという瞬間、自己陶酔にひたる恍惚とした表情。(このあとすぐに逃げられちゃうんだけどね。そういう詰めの甘さも魅力です。)
ふぅ〜んっという荒い鼻息さえ聞こえてきそうな黒ジュード様のあのお顔!忘れられません!


ガイ・リッチー監督の解説入り動画ですが、黒ジュード様のドヤ顔シーンが見られます。
ドヤ顔シークエンスは0:30〜1:30くらい

あとはEも書いていたように冒頭のアーサーが成長していくシーンですね。エクスカリバーを引き抜くまでのテンポのよさと、軽妙な感じは好きですね。
物足りないとか、端折りすぎと感じる人もいるかもしれないですが、個人的には、あのくらいの案配でよしって感じです。(だって・・・以下同文)

さて、黙っちゃいられないのが、ラストにこれ見よがしに出てきた“円卓”の件。もう、これは続編への布石としかいいようがないですよね。

ちなみにラストでは、サー・ベディヴィア、サー・ウィリアム、サー・トリスタン、サー・パーシヴァル、サー・ジョージが揃っていました。
ウィリアムとジョージはガイ・リッチーのオリジナルっぽいですね。


円卓メンバー
(あ、ねじりハチマキのジョージがいなかった・・・)

で、円卓まで出しといて、今作で登場しないのがランスロット!“円卓の騎士”といえばランスロットじゃないですかー

やはりガイ・リッチー監督、続編の構想あったみたいなですが、どうもこの度の興行不振により、暗礁に乗り上げてるそうです・・・。
「最近の中でも最も大失敗した映画の1つと言える。」とまで言われるくらい、派手にコケてしまったみたいなんですよね。(マジかー・・・)

しかし!O-side的には続編もふくめ、ガイ・リッチー版キングアーサーユニバース展望を是非実現していただきたいです。だって、面白いし、気になるもの!
続編への期待について、Eどうでしょう?


書いているそばからまた観たくなっているEは、もちろんガイ・リッチー監督に実現して欲しいです。キングアーサーユニバース!!どなたか出資してくださいませんかね・・・Netflixとかアラブの石油王とか
Hも書いていたようにランスロット物語を制作→ワンダーウーマンがDCユニバースを救ったように大ヒット→アーサー続編制作というのもいいですね。そういう意味では、メイジと魔術師マーリンの作品も良いかも・・・。
アメリカの興行成績が悪かったからと言って、それが全てではありませんし。現に、ダンカン・ジョーンズ監督のウォークラフトも、続編は絶望的と噂されていましたが、中国ではヒットしたので期待できそうな雰囲気すらあります。同じくして、キング・アーサーも可能性はまだあると思うのです。もちろんワーナーさん次第ですが。
ただ今回のキング・アーサーはHの言うようにそれぞれのキャラが光っているので、ユニバースにできる要素はありますし、ザ・男子たちがふんふんして、戦う物語、相性良いですよね。だってガイ・リッチー・・・

そして何よりまた観たいのです、ハナムアーサーを。



どうやら、アメリカ同様に日本でもイマイチ盛り上がってないみたいなんですが、これ読んでちょっとでも気になると思ったら、ぜひ一度観に行っていただきたいのです。今日にでも。

DVDより断然スクリーンで観た方がいいし、お近くの劇場でまだ3Dとか4Dがやってるなら、そっちをおすすめします!

ちなみに、O-side的理想の構想は・・・

キングアーサー単独で3部作
ランスロット単独で3部作
円卓の騎士で3部作     
計9作(のこり8)!

続編すら危ぶまれている状況で夢のまた夢ですが、“あれ実はけっこうよかったよね?”みたいなムーブメントが起きることを期待してます。


『キングアーサー』公式ウェブサイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/king-arthur/

※画像はKing Arthur: Legend of the Sword 公式twitterアカウントより @kingarthurmovie

(E,H)

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