2017年10月21日土曜日

シャーリーズ・セロンに惚れる!<感想>映画『アトミック・ブロンド』

O-sideの大好物映画『ジョン・ウィック』シリーズで共同監督などを務めたデヴィッド・リーチ監督による初の単独監督作品『アトミック・ブロンド』を初日に観てきました。




監督のデヴィッド・リーチは2018年(アメリカで)公開予定の『デッドプール2』でもメガホンを取っていて、過去にはスタントマンとして数々の映画やドラマで活躍した経歴の持ち主。
『ファイト・クラブ』(1999)、『スパイ・ゲーム』(2001)、『オーシャンズ11』(2002)、『トロイ』(2004)、『Mr. & Mrs. スミス』(2005)ではブラッド・ピットのボディダブルを務めていたそうです。

今作『アトミック・ブンロンド』は『The Coldest City』というグラフィックノベル(大人向けの漫画?)が原作ですが、ジョン・ウィック同様に、ストーリーというよりも、アクションシーンが最大のみどころとなっている作品。
▶︎参考:amazon 『The Coldest City』 (なか見!検索でちょこっと読めます)


何と言っても主演を務めるローレン・ブロートン役のシャーリーズ・セロンめちゃくちゃかっこいい。この役はシャーリーズ以外あり得ないのでは?と思えるくらいハマり役。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)でアクション女優としての新境地を切り開いた感のあるシャーリーズですが、今回はスタントは使わず、全て自らアクションをこなしたそう。身長も高く、手足の長い彼女のファイトシーンは迫力があり、かつ最高に美しかったです。
とはいえ、キレイなだけでなく、ファイトシーンはリアリティのある演出になっていて、後半の長回しのとこなんか相当見応えあります。

姐さんのビハインド・ザ・シーン

『ジョン・ウィック』では “ガン・フー” と呼ばれる独特のガンアクションが肝となっていましたが、『アトミック・ブロンド』では銃を使ったアクションは少なめ。ひたすら体当たりの接近戦が繰り広げられます。
シャーリーズ演じるローレンも相当にボッコボコにされ、ふらつきながら戦ったりするのですが、目の周りが紫色に腫れ上がり、眼球も充血し、唇は切れ、全身あざだらけ、みないたな壮絶な演出で、ちょっと『モンスター』(2004)思い出しちゃいました。
女性の主人公がここまでボコボコにされる作品って少ないんじゃないでしょうか?

スパイとして戦闘訓練を積んでいるローレンですが、やはり体格やパワーでは男性の敵に劣るため、全力でパンチやキックを繰り出しても、簡単には相手を倒せないんですよね。これが男性だったら一発で失神させたりすることもできるんでしょうけど。
だから、ローレンはあらゆる物を武器として使って戦うんですよ。靴のヒール、縄、鍋、家具、家電、キーホルダーほか、あらゆる突起物など。
この辺は同じ女性として参考になります。相手が屈強なKGBのスパイとかでない限りは、いざというとき有効そうですので、女性のみなさん、武器として使えるグッズ、是非覚えておきましょう。
「 女子にもできます。」by シャーリーズ・セロン


また、アクションだけでなく、シャーリーズが着こなすファッションや、作品の中で流れる音楽も今作の魅力のひとつです。

舞台はベルリンの壁崩壊直前の1989年。80年代って、今思えばダサそうなイメージありますけど、シャーリーズみたいなスタイル抜群の美女が着こなしているからか、一回り巡ってかっこよさがまた戻ってきたのか、最高にスタイリッシュでした!

中でも私のお気に入りは、このSTUART WEITZMANの “ THE LOWLAND BOOT ”。

ローヒールのサイハイブーツなんて、ぜ〜ったいにワタクシには履きこなせませんが、映画観てたら欲しくなっちゃいましたよ。
お値段なんと885ドル!(日本円にして10万円ちょい 2017年10月現在レート)
▶︎参考:STUART WEITZMANウェブサイト

他にもJohn GallianoやDiorなどハイブランドのドレスを、ほんとお見事としかいいようのない着こなしっぷりでお召しになって暴れ回ってます。
ローレン以外にも、東ベルリン側の若者のパンキッシュなファッションもクレイジーで素敵でした。


音楽は予告編ではクイーンの「Killer Queen」が使われていますが、本編でもニュー・オーダーの「Blue Monday」、ザ・クラッシュの「London Calling」、ジョージ・マイケルの「Father Figure」など、80年代のヒットソングがガンガンかかります。
そんなストーリーじゃないんだけど、思わず踊りたくなるシーンけっこうありました(笑)
この作品、爆音上映もよさそうですね!


なお、ストーリーは、イギリスの情報機関MI6(ジェームズ・ボンドさんも所属しているあの組織)の工作員ローレン・ブロートンが、殺された同僚の遺体の引き取りと、奪われた極秘リストの奪還および組織に潜む二重スパイを探るため西ベルリンに送り込まれるというもの。

任務を終えて帰国したローレンが、報告兼取り調べを受けるシーンを軸に何が起こったかが徐々に明らかにされていく流れになっているのですが、時代も含め設定が『裏切りのサーカス』(2012)っぽいなと思いました。取り調べをするローレンの上司役でトビー・ジョーンズが出てるしね。
でもサスペンス的要素は少なめで、メインはやはりハードボイルドなアクションです。


ちょっくら残念だったのはソフィア・ブテラちゃん(『キングスマン』のガゼル役のあの子)のアクション・シーンがなかったこと。かわいかったですけどね。彼女のキレのあるアクション観たかったな〜。

余談ですが、注意点としては、禁煙中の人はこの作品観ない方がいいかもしれないです。主役のローレンと、ジェームズ・マカヴォイ演じるパーシヴァルがなにかっつーとタバコ吸うから。


映画『アトミック・ブロンド』は絶賛公開中
公式ウェブサイト http://atomic-blonde.jp

(H)

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