三◯矢サイダーか、カ◯ピスソーダかってくらいのシュワっとした爽やかさ。
やっぱりスパイダーマン、最高!
先日、主演のトム・ホランド君(以下トムホ)がジャパン・プレミアのために来日してましたけど、インタビューとか読んでても若いのにしっかりしてるし、謙虚だし、ファンを大切にしてるし、まあ好感度高いこと!
サム・ライミ版スパイダーマン3部作(2002〜2007)に出演し、かつて日本では、“ スパイダーマンのブ◯イクな彼女 ” としてその名を轟かせた元祖MJことキルスティン・ダンストが、今回のスパイダーマンについてインタビューで「自分たちのスパイダーマンが一番好き。みんなもそうに決まってる。今回のリブート版はお金のためにつくられた。」とディスった際も、「彼女は自分の意見を言う権利がある。自分は彼女を批判する立場にないよ。」とトムホはクールにかわしたそうです。
参考▶︎エルオンライン「トム・ホランド、キルスティン・ダンストの批判は気にしない」
なお、件の「スパイダーマン」シリーズを演じたトビー・マグワイアも、「アメイジング・スパイダーマン」2作(2012/2014)のアンドリュー・ガーフィールドも、20代後半で高校生のピーター・パーカー役を演じていたのに対し、トムホは現在21歳。(今回はのピーターの年齢設定は15歳)。
いや、全然おっさんが高校生演じてたっていいんだすよ、別に。
注:20代後半の男子=おっさん、て意味ではないヨ。
でも、やっぱフレッシュさがね、すごいんだよ。ほとばしってんの!お肌や目の輝きがまばゆいばかりなんですよ!!
過去のふたつのシリーズではお約束だった「おじさんの死」も描かれてないし、学校でのイジメもなし。定番のいじめっこフラッシュ・トンプソンが出てきますが、からかわれてる程度で “ いじめ ” 感ゼロ。ピーターも適当にかわしてます。
学業とスーパーヒーローの両立問題はあるものの、概ね学校生活は順調そうで、背景的な暗さがないのがいい。
ちなみに、このフラッシュ役の子、すっげーどっかで見たことあるな〜と思ってたら「グランドブダペストホテル」(2014)のゼロ役を演じたトニー・レヴォロリでした。
それから、なんと言っても、高校生スパイダーマンの純粋さだよね。
昨今、スーパーヒーローたちが“正義”をめぐり、ややこしい悶着を繰り広げてがんじがらめになっている感ありますが、そんなモヤモヤをスパイダーマンが一気に吹き飛ばしてくれます。
ピーターを突き動かしているのは純粋に「みんなを助けたい」という、ピュアな正義感。アベンジャーズに入りたくてしょうがないのも、世界を救うため。
もちろんまだ15歳だし、向こう見ずで自信過剰だったり、いいとこ見せようとして後先考えずに無茶やっちゃったりするんだけど、「認められたい」っていうまっすぐな思いが全然いやらしくない。
シビル・ウォーでの戦いは、なんだかんだ言って相手もキャンプテン・アメリカ率いるヒーロー軍団だったのに対し、今回は容赦なく本気で自分を殺そうとする敵。そんな敵と対峙して、いざガチンコの戦いになると相手の方が一枚も二枚も上手だし、あっさりやられそうになって心が折れそうになるのですが、スパイダーマンは己の信念と正義に従って立ち上がるのです。
この、特殊なスーパーパワーがもたらす強さと、相反する未熟がゆえの弱さ、そしてひたむきさが今回のスパイダーマンの魅力で、“高校生”という若いヒーローならではだなぁ思いました。
いやほんと、眩しい程まっすぐなひたむきさ、キラッキラの純粋さに心が洗われましたよ。こうゆう人物描写って久々じゃないですかね?
さて、新しいスパイダーマンですが、続編を含め3部作の構想があるようですので、今後もトムホ版スパイダーマンがヒーローとして成長していく姿を観るのが楽しみです。
『スパイダーマン:ホームカミング』は絶賛公開中
▶︎公式ウェブサイト http://www.spiderman-movie.jp
なお、今作は旧スパイダーマンシリーズのどっちかと、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)を観ている前提のストーリーなので、「スパイダーマンのこと何もしらない」って人は見といた方がよいでしょう。
思わず「へー」ってなったトリビアはこちら。
ついでに言うと、今作では若くキレイになったと話題の“メイおばさん”を演じるマリサ・トメイは、アイアンマン役のロバート・ダウニー・Jrの元カノだよ。好きな女優さんだけど、今回はセクシー要因扱いが過剰で、個人的にはちょいと微妙でした・・・。
(H)
0 件のコメント:
コメントを投稿