さて、『ダンケルク』を観るにあたって皆様の頭を悩ませているのが劇場問題ではないでしょうか。
『ダークナイト』(2008)、『ダークナイト ライジング』(2012)、『インターステラー』(2014)に引き続き、『ダンケルク』もクリストファー・ノーラン監督こだわりのIMAXカメラで撮影されたそうです。
しかし、IMAXフィルムで撮影された映画はそれに対応した劇場で観ないとその魅力を十分に味わえないんだとか。
え、なんで?と思い、映画の撮影や技術的なことに関しては完全に無知な私が、必死のパッチでゼロからかき集めたにわか情報は以下のとおり。
・映画の撮影に使われるフィルム(幅)には35mmと70mmがある。
・通常は35mmフィルムが主流。
・IMAXフィルムは通常の70mmフィルムよりもさらに大きい。
・IMAXフィルムは1コマあたりの面積が広く記録可能な情報量が多くなるため、画像解像度的なものが高くなり色味や映像がきれい。
wikipediaより
・日本の映画館のIMAX劇場はデジタルで、フィルムシアターは残ってない(映画館以外の施設ならいくつかある)。
・マイケル・ベイのお気に入りはIMAX 3Dデジタルカメラ
・クリストファー・ノーランのお気に入りはIMAXフィルムカメラ。
・35mmフィルムとIMAXフィルムの上映では画面アスペクト比(縦の長さを1としたときの横の長さとの比率)が異なる。(35mmだと画面が横長で、IMAXフィルムだと正方形に近い)
・IMAXだからといってIMAXデジタルシアターのスクリーンがIMAXフィルムのアスペクト比に対応している訳ではない。
・日本でIMAXフィルムの比率に対応しフルサイズで観られるスクリーンは、109シネマズ大阪エキスポシティのIMAX次世代レーザーのみ。
▶︎参考:109シネマズ ニュース
要するに、
★通常の劇場で『ダンケルク』を観ると、上下がごそっとカットされる。
★IMAXデジタルシアターなら通常スクリーンよりちょっと切られる部分が少なくなるもののフルサイズではなく、やはり上下がカットされる。
★日本でフルサイズで観たいなら、大阪エキスポシティに行くしかない。
★さらにもっとこだわるのであれば、海外のIMAXフィルムシアターで観るのがベスト・オブ・ベスト
こんな感じです。
参考までに、「ダンケルク」をフルサイズで観れられる世界のIMAXスクリーンはこちら。
▶︎IMAX "EXPERIENCE DUNKIRK IN IMAX 70MM FILM AND IMAX WITH LASER"
International枠少ないよね・・・フィルムシアターの方はどんどん減っていってるそうな。
そんな訳で、我々が仕事帰りにぷらっと大阪だのタイだのオーストラリアだの行けませんので、大人しく都内のIMAXデジタルシアターで画面上下カット版を観賞してまいりました。