2017年2月28日火曜日

第89回アカデミー賞 授賞式 パブリックビューイングイベント

本日は待ちに待ったアカデミー賞の授賞式!
(日またいじゃいましたが・・・)

アワード好きのO-sideのふたりは、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた「TOHOシネマズ×ぴあ×WOWOW presents 第89回アカデミー賞授賞式パブリックビューイング」に行ってきました。

WOWOWで放送されるアカデミー賞の生中継番組を、映画のスクリーンで放映するイベントです。

朝9:00〜14:30まで、5時間半に及ぶ長丁場でしたが、がっつり見届けてきましたよ!

O-side的「第89回アカデミー賞授賞式」注目ポイントのレポートです。



衝撃の作品賞発表間違え!

なんと言っても今回の授賞式で話題をさらったのは、式のハイライトである最後の「作品賞」が間違えて発表される、という衝撃的なハプニング。

作品賞は『ムーンライト』だったのですが、一度『ラ・ラ・ランド』と発表されて、関係者がステージに上がり、2人くらいスピーチしたところで訂正が入るという混乱ぶり。

これにはパブリックビューイング(以下パブビュー)の会場内もザワつきました。
われわれも最初は信じられなくて、ジミー・キンメルのドッキリかと思いましたよ。

間違いが起こった理由は、作品賞を発表するプレゼンターに、何故かひとつ前に発表された“主演女優賞”の結果封筒が渡されていたから。
(主演女優賞はラ・ラ・ランドのエマ・ストーン)

ちなみに、このときのプレゼンターは『俺たちに明日はない』(1968)のボニー&クライドこと、ウォーレン・ビーティとフェイ・ダナウェイ

動画見るとわかるんですが、ウォーレンは封筒を開けたあと、明らかにカードが間違ってると気がついて、読み上げるのためらってる。


たぶんフェイに「これ、おかしくない?」ってつもりで見せたのに、何も気づかなかったフェイが「ラ・ラ・ランド」って発表しちゃったって感じ。


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http://people.com

封筒に「ACTRESS IN A LEADING ROLE」と印字されているのが分かりますね。

また、この顛末の最中ステージ上にいたエマ・ストーンは「あのとき封筒は私が持っていた」と語っていたので、封筒が2部用意されていて、その1部が作品賞に回されてしまったようです。
(各賞の封筒は発表後、トロフィーとともに受賞者に渡される)


授賞式の会場も、“え?どういうこと?何が起きてるの?”、みたいな微妙な雰囲気になったんですが、間違えて発表されちゃったいわば被害者の『ラ・ラ・ランド』のプロデューサージョーダン・ホロウィッツの対応がよかったんです。

詳しくはこちらに記事があるのでご覧ください。
ELLE ONLINE 大アクシデント! 第89回アカデミー賞作品賞発表ミスの顛末


エマ・ストーンは驚いて「オーマイガ」とつぶやいてましたが、ライアン・ゴズリングはもう笑ちゃってます。好きですよ!ゴズのこういうとこ。


http://www.dailymail.co.uk/home/index.html


プレゼンターのウォーレン・ビーティも、なんかもう笑うしかない、みたいな微妙な表情でかわいそうでした。
フェイは端の方で「いったい何事なの」って顔して驚いてますね。
 


ジミー・キンメル vs マット・デイモン

第89回アカデミー賞授賞式の司会・進行という大役を努めたのはジミー・キンメル。

ジミー・キンメルは「Jimmy Kimmel Live! 」という自身のトーク番組のホストですが、その番組内で俳優のマット・デイモンをちょろっとからかったことから、二人はバトルに発展、彼らの間には長年の確執があるのです。(もちろんネタ)

ジミーとマットの過去の戦いについては下記をご覧ください。
BEAGLE the movie 俳優マット・デイモンと司会者ジミー・キンメルの長い闘いの歴史をまとめてみた。

“Apologies to Matt Damon, We Ran Out of Time.” が番組の締めお約束ワード。



ジミーの妊娠中の妻のお腹の中の子の父親は俺だ!と主張するマットと、父親鑑定を受けて対決するも、どちらも父親ではなく、トレーシー・モーガンが父親だったうえ、実はトーレーシーも妊娠してました、っていうむちゃくちゃなコント。


今回、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のプロデューサーとして出席するマットと、司会者のジミー。
因縁のふたりの対決は授賞式でも繰り広げられていました。

授賞式開催前の準備中の会場にて。


授賞式前、レッドカーペット中継に映し出されたマットを観ながら。



レッドカーペットでインタビューを受けて反撃するマット。
「ジミーには才能がない」とバッサリ。


授賞式のオープニングではジミーが反撃。モノローグでマットをディスる。

ちなみにここでジミーが「大コケした」と言っている“中国のポニーテール映画”は『グレート・ウォール』4/14公開。

最優秀脚本賞でプレゼンターとして登場したマットを「ベン・アフレックとゲスト」と紹介し、マットがしゃべろうとするとオーケストラに演奏させて邪魔をするジミー。


また、今回は俳優が思い出深い作品とそれに出演していた俳優について語るビデオが流れ、その後その俳優と、語られていた俳優が二人でプレゼンターとして登場する、という演出がなされていました。
シャーリーズ・セロンとシャーリー・マクレーン、ハビエル・バルデムとメリル・ストリープ、セス・ローゲンとマイケル・J・フォクスといった組み合わせで登場。

同じノリでジミーがマット出演の『幸せへのキセキ』(2012)についてビデオで語り、褒めている風にけなしていました。

その他も、マットが通路を歩くジミーに足ひっかけたりしてましたが、ふたりのやりとりがある度、パブビュー会場もどっと湧いてました。

マットとジミーの今後の戦いにも要注目です!
Jimmy Kimmel Live!のYouTubeチャンネル



ケイシー・アフレックが心配

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』で見事、主演男優賞に輝いたケイシー・アフレック。
同作でオスカーだけでなく、ゴールデン・グローブス、放送映画批評家協会賞、全米映画批評家協会賞、英国アカデミー賞など、数々の賞を受賞しています。

いま、最も注目の若手俳優!とか言われてもいい感じなのですが、一筋縄では行かないのがアフレック一家。
(ケイシーはベン・アフレックの弟)

ちなみに今回のオスカー授賞式でO-sideが注目したのは、ケイシーが受賞スピーチをしてるときの、他のノミネート者たちの表情。


同じ賞にノミネートされていたデンゼル・ワシントンに謝辞を述べてるのですが、デンゼルのこの表情。
おそらく、今回は本人も”イケる”と思っていたのに逃した悔しさもあるのでしょうが、なんかビミョーっていうか、不愉快そうじゃありません?

ヴィゴはいつもあんな感じだからいいとしても、ライアンとかアンドリューの顔にも笑顔なし。
ライバルとはいえ、俳優だし、中継も入ってるし、ふつう笑顔で祝福するよね?


もしかして、ケイシー嫌われてない?


余計なお世話ですが、ケイシー・アフレックが心配です。

ケイシー、過去に色々やらかしちゃってるんですよね。

アフレック兄弟のとっ散らかってる過去
ELLE ONLINE イタすぎるアカデミー賞兄弟、ケイシー&ベン・アフレック。“ゴシップ・オスカー”はどちらの手に?

また、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』の解説および『容疑者、ホアキン・フェニックス』事件はこちら。
miyearnZZ Labo 町山智浩 映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』を語る


兄弟ともに、酒と女にダラしなく、成功するとすぐ調子に乗る体質みたいですね。

ジミー・キンメルがモノローグでも語ってましたが、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』はマット・デイモンが主演する予定だったにも関わらず、親友の弟で、落ち目のケイシーにチャンスを与えるため、主演を譲ったという作品。

与えてもらったチャンスを見事ものにした訳ですから、役者としての実力はあるのだと思われます。やればできる子、なんでしょう。

今回の熱演と活躍で『容疑者、ホアキン・フェニックス』事件はまあ水に流してもらえるかもしれないけど、問題はセクハラ訴訟の方。

訴訟自体は2010年に起きたものだけど、皮肉なことに今作での活躍によりケイシーが注目を集めたため、その件が掘り起こされてしまったそうです。

トランプ政権発足で、女性の権利問題が声高に叫ばれるなか、ケイシーのセクハラ事件はかなり痛い過去。

業界も彼の演技は評価するけど、彼と親しくすることにはちょっと慎重な姿勢を見せているのでは、と思うのは深読みでしょうか?

数々の賞を受賞したにも関わらず、SAGアワードだけは落としたってのも気になります。
(ノミネートはされている)

少なくとも女優からは警戒されているのは間違いないでしょう。

若さ故かもしれませんが、もともと調子に乗りやすい性格っぽいから、「まだ役柄が抜け切れてない」なんて言われる、いまの暗めのキャラを維持して、俳優業に集中して欲しいですね!



このほか、ナオミ・ハリスとか、ジャッキー・チェンとパンダとか、助演女優賞受賞のヴィオラ・デイヴィスのスピーチとか、Scientific and Technical Awards(日本語だと何賞なの?)のプレゼンターのレスリー・マンとジョン・チョーのコンビとか、注目ポイントはたくさんあるのですが、長くなったのでこの辺で。


アカデミー賞受賞作品は、日本ではこれから続々公開されることになるので、要チェックです!

作品賞受賞『ムーンライト』4/28公開

ラ・ラ・ランド』公開中

最後の追跡』Netflixで配信

LION ライオン 25年目のただいま』4/7公開

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』5/13公開

メッセージ』5/19公開

ハクソー・リッジ』6/24公開

『Fences』日本公開未定

『Hidden Figures』日本公開未定


(H)

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